10歳の儀式「母親の卒業」

年末に書かせていただいた記事にありました「10歳の母親の卒業」について今日は書かせていただきます。子育ち講座を受講したときから10歳までは「母親」それ以降は「母」となる。このことを頭の中で描きながら子と接してきました。昨年の2月7日で長女美奈は10歳になりました。その時私は「美奈の母親」から卒業させてもらい「美奈の母」となる宣言をさせてもらいました。その事をずっと書きたかったので書きます☆

まず、美奈の9歳のお誕生日の後、私は「10歳になったらママは美奈の母親から母になるね」と伝えました。すると彼女は「え??どういうこと?」とちょっとびっくりした表情で私に問いかけました。私は「どういうことだろうね~」と返答。 それから一年がたち、10歳の誕生日の一週間前に美奈に「2月6日誕生日の前日の夜、ママと二人で食事に行かない?みなの行きたかったレストラン予約するか。スペシャル席で☆」と誘うと

「えー?二人で?何で~??あっもしかして母親から母になるとか言ってたやつ??」
「そうそう、ママの卒業式させてもらおうと思って」
「ふーん。いいよ。。。。。。(しばらく沈黙) あっレストランって〇〇〇??予約したの?あの席とれた?」
「うん、取れたよ☆じゃぁ行こうね!」

という具合で話は進み、当日夫には早く帰ってきてもらい(夫にも卒業の話をして、今後は世間のことや社会のことを折を見て美奈に伝える役割を担って欲しいとも伝えました。そしてその日は次女を面倒みていてください。とお願いしました。)そしてずっと美奈が行きたがっていたレストラン(天蓋つきの席)へ向かいました。お店に入ると娘は急にはずかしそうにして、あまり話さなくなりました。そして、食事を注文して待っている間に私が美奈に向かって
「今まで10年間美奈の母親をさせてもらってきたのね。ありがとう。明日で美奈は10歳になるから、ママは今日で母親は卒業して、母になろうとおもうの。」
と言って毎年の誕生日に作っていた美奈の誕生日色紙を10枚重ねてラッピングしたもの(10歳の分を新しく作り足してあります。)を渡しました。美奈は「え??10歳の色紙も入ってる??」と言いながら包みをあけて、ゆっくり色紙に目を通していました。色紙には私からの手紙も入っていて、でもそれは空けずにテーブルの隅においたまま。私が「読まないの?」と聞くと「なんか恥ずかしいもん・・・・」といってニソニソおちゃらけたりしていました。でもそのうちおもむろに手紙をとり、読み始めました。そして読み終えてから私に「ママー、母親から母になるって一人ひとりの人間になるってこと?」と聞いてきました。
私は「うん、そんな感じかな☆」と答えました。

美奈がこんな表現をするとは思っておらず、このとき私は言葉にできない信頼感を感じました。

それから少しおしゃれな料理がきて、私からの花火つきサプライズケーキにびっくりしながらも、楽しく食事を終えて帰りました。帰り道には「さきが10歳のときにもやるの??」と聞き「うん、そのつもりだよ」と私。「ふーん。咲希はなんて言うだろうね~」なんて会話をしました。

続く☆

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